実は気の毒なのは部下側

実は気の毒なのは部下側

どーもー!お世話になっております!

講師の杉渕です!

先日、訪問介護の仕事をしている友人にこんな相談をされました。

友人「職場の1番若いやつが問題児なんだよ。みんな事務所内では私物のカバンはロッカーに入れて、現場に持っていくカバンは机の横に置いてるんだけど、そいつは私物のカバンも机の横に置いてるんだよ。それが通路の邪魔になってるから『〇〇君、通路の邪魔になってるから私物のカバンはロッカーに入れて』って指導したんだよ。〇〇君、何て言ってきたと思う?」

私「『分かりました!ロッカーに入れてきます!』とか?」

友人「違うよ!私物のカバンを机の下に押し込んで『これで皆さんの邪魔にならないですよね?』って言ってきたんだよ!」

私「それは良くないね。ちゃんと『私物はロッカーに入れる』ってルールが決まってるんだから、〇〇君もそれは守らないとね」

友人「え?別にルールで決まってないよ。みんな私物はロッカーに入れてるんだから普通ロッカーに入れるでしょ。たしかに通路の邪魔にはならなくなったけど『みんなロッカーに入れてるんだからロッカーに入れなよ!』って強く言ったらロッカーに仕舞ってくれたよ」

私「えっ…」

皆さんはこの話を聞いてどう思われましたか?

私は「〇〇君が可哀想…」と思ってしまいました。理由は上司から“個人の感覚”で指導されているからです。組織構造学では“普通やるでしょ”“言わなくても分かるでしょ”は「暗黙のルール」に分類されます。「暗黙のルール」は組織にあってはダメです。しっかり「守らせるルール」として設定しなければいけません。

友人「え?そんなことルールにする必要ないでしょ!普通分かるでしょ!」

私「でも今後〇〇君が同じことやったとき、『なんでロッカーに入れないの!何回も言わせんなよ!』って指導するより『ルールなんだから守って』だけで済むよ。今後、〇〇君以外の新人が入ってきて同じことやってきたら『これルールなんだ。守ってね』で終わりだよ。『普通ロッカー入れるでしょ!』なんて二度と言う必要なくなるよ。もちろん、ルールを破った時は“罰”が無いと〇〇君も守らないから、反省文とかかな」

友人「荷物をロッカーに入れないだけで反省文書かされるの?笑 でも、それなら〇〇君もやらなくなるような気がする…」

このように何かトラブルやエラーが起きたときは、ルールを設定する“チャンス”となります。今回の件は〇〇君も私の友人も悪くないと思います。強いて言うなら、事務所内で“日常的にルール設定する”という環境が整っていないことが良くないことです。

“暗黙のルール”がなぜダメなのか、社員を管理するための明確なルール設定の方法などは話が長くなってしまうので、またいつかお話させていただきます。

皆さんも周りにある“暗黙のルール”をしっかりルール設定し直してみてはいかがでしょうか。最後まで読んでくださり本当にありがとうございます。

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